かつて、日本ではほとんどの人が日常で着物を着ていましたが、近年、着物を着る機会は、ほとんどないと言っても過言ではありません。
しかし、非日常なモノになっているからこそ、特別なモノへと変化しているのも事実です。
そして、その着物には多くの種類があります。
今回は、そんな着物の中でも特に人気の高い「友禅」について紹介します。
着物買取でも人気の「友禅」 高額買取にはコツがある！
皆さんは「着物」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。
一口に着物と言っても、着物にはたくさんの種類があります。
着物は、大きく分けると「織り」か「染め」の２つの技法で作られたモノで分けることができます。
今回、紹介する友禅は、1700年代に活躍した町絵師である「友禅」が創始したことから、その名前を取って、「友禅染め」と言われています。
そして、この友禅染めで作られた着物は、日本各地に広がっていくこととなります。
以下紹介していきます。
京友禅について
三大友禅のひとつとされ、紅や金の華やかな色彩に、刺繍が入り、外側が淡く、中側を濃くぼかすのが特徴です。
京友禅は、26以上の工程による段階を経て、完成させる型染め主流の着物とされています。
加賀友禅について
三大友禅のひとつとされ、加賀色彩と呼ばれる色を使い、自然を表した模様が多いのが特徴です。
この加賀色彩は、藍・黄土・草・古代紫・臙脂の５種類の色をもち、京友禅に対して、中側を淡くし、外側を濃くすることが多いのも特徴です。
また、この加賀友禅には、虫食い葉が描かれることが多く、虫食い葉があれば、加賀友禅と判断できます。
東京友禅について
こちらも三大友禅のひとつとされ、加賀友禅や京友禅に比べ、きっぱりとした色彩と構図によって、作られているのが特徴です。
主に、寒色系が多く、東京ならではの、江戸解き模様などが使われています。
友禅はいくらで売れる？買取相場をご紹介
では実際に友禅は、いくらで売れるのでしょうか。
上記でも説明したように、友禅には非常に多くの時間と労力が注がれています。
そのため、購入価格はもちろん、買取価格も高額である可能性はとても高いです。
この際に、注意しておきたいのは友禅の特徴が顕著に表れているか、というところです。
加賀友禅でいえば、外ぼかしがわかりやすく虫食い葉などが描かれているかといったような感じです。
そして、友禅に限らず、着物を買取る際には、その状態はとても大切な項目となっています。
シミや汚れなどがついていると値段が大きく下がってしまう可能性もあるので注意が必要です。
それでも友禅は、着物買取の中でも、非常に高額に取引されるひとつと言えるでしょう。
なので実際に100万円以上で取引される友禅も多いです。
しかし、着物の相場は日々変動していきます。
そのため買取をしてもらう際には、事前に呉服屋さんや中古の着物屋さんなどに足を運び、販売の相場を把握してみると良いでしょう。
「保証書」の重要性 正確な査定を受けるために
友禅を売却する際には、着物を購入した際についてくる保証書がある方が、良いという例があります。
保証書について
友禅は、その貴重さゆえ、たくさんの贋物が出てしまっているのも事実です。
だからこそ、顕著に友禅の特徴が表れているものの方が買取相場としては高くなっているとされています。
しかし、保証書があると査定の基準は変わってくるようです。
特徴があまりない友禅でも、保証書があることにより、買取業者側は、友禅であると判断できるので、査定を進めやすくなります。
保証書が無い場合の友禅の買取について
保証書が無い場合でも、友禅は高額買取になる可能性があります。
ここで大切なのは、保証書があるから必ず高額買取になるというわけではないということです。
そのため、保証書は無いよりあった方が良いというぐらいに思った方が良いでしょう。
おわりに
最後に友禅を売る時の、事前準備やコツなどを紹介します。
友禅は着物買取の中でも高額買取される
友禅は、着物の中でも高額買取が期待できます。
より高額買取をしてもらうために、保存状態にはとくに気をつけておきましょう。
ほとんどの業者が、着物の状態を見て、判断をします。
その理由は、クリーニング代を差し引いた時に採算が合うかという点です。
小さなシミや汚れなどは大丈夫ですが、破れてしまったりしている着物は一般的に買取での値段は大きく下がってしまいます。
また、上記でも説明をしましたが、保証書は無いよりもある方が良いので、あるかもしれないと思われた方は、買取を依頼するまでに探して準備をしておくと万全です。
友禅を買取依頼する際のコツ
買取業者側に、この人の着物は綺麗だという印象を与えましょう。
特に高級な着物の場合は、意識しておきましょう。
一般的に汚れがある着物が一点でもある限り、同じ場所で保存されている着物にも汚れがある可能性が高いと判断されてしまいがちです。
そのため、着物が綺麗だと思わせる工夫をしましょう。
また、複数の業者に買取を依頼したうえで、呉服屋さんなどに足を運び、現在の着物の相場を知っておくことで、買取の交渉を有利に進めることができます。
特におすすめなのは「バイセル」という会社です。
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