一枚あるととても便利!色無地の特徴は?

着物

一枚あればとても便利と言われる色無地は、長く楽しめて、出番の多い着物でもあります。

その色無地の特徴を紹介します。

色無地ってどんな着物?

色無地とは文字の通り、一色に染められた着物で絵柄がないのが特徴です。

しかし、地紋が入っているものも多く、よく見ると一色の中に絵柄が見えてくる美しい着物でもあります。

色無地は自分の好みの生地を選び、自分の好みの色に染めることができるという楽しさが、選ぶ上での大きな特徴と言えます。

また、自分が年齢を重ねるのに合わせて明るい色から、だんだんと深みのある色に数回染め直しすることができ、色を重ねることで、長く楽しむこともできます。

一色だから他と比べて地味になるのか、と言うと帯などとの兼ね合いもあり、そうとは言い切れないのが色無地の面白い特徴です。

出番の多い色無地。

どんなシーンで着られるの?

色無地は紋の数によって大きく着物としての格が変わってくるのが特徴です。

五つ紋であれば、非常に改まった礼服、三つ紋では準礼装、そして一つ紋は略礼装となります。

紋なしのものはオシャレ着として扱われます。

そのため、紋の数によって着られる場所が異なり、幅広いのが特徴です。

色無地として一番多いのは一つ紋でしょう。

金糸銀糸を使った袋帯と合わせれば、友人の結婚式や、子どもの七五三や卒入学式、といったお祝いの式典などにも着ていくことができます。

また、地紋が小さく、赤系や明るい色でない色無地であれば、ダークカラーの帯と合わせることで、弔事にも使えるというのが大きな特徴です。

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リサイクル市場における色無地

生地の質感と、地紋、そして染められた色の組み合わせで印象が異なる色無地は、そのパターンが無限に広がっていると言っても過言ではないほどです。

そのため色無地を求める多くの人が、リサイクルのものも視野に入れて探しているのが特徴です。

実際に生地を探し、染めて、仕立てるとなると多くの時間とお金がかかってしまいますが、サイズの合う、地紋や色が美しい色無地は個人の特徴を捉えやすく、気に入った一枚があればつい買ってしまうという人も多いものです。

実際にリサイクル着物をあつかう店舗では色無地は回転が早いのが特徴で、出会ったその時に購入しないと、次回は見ることができないと言われているほどです。

色無地着物
色無地の着物

これであなたも着物美人!色無地の歴史について

歴史と伝統を持つ和服には、様々な種類があります。

なんとなく耳にしたことがあるけれど、例えば「色無地」ってどんなものなの?と聞かれて正確に答えられる人はあまり多くありません。

どのような歴史を辿ってきたものなのかを踏まえて、その特徴や用い方を理解しておきましょう。

そもそも色無地とは?

色無地とは和服の種類で、柄がなく黒以外の色で染められた着物を示します。

色がついた無地のもの、ということで「色無地」と呼ばれていると言うことになります。

では、歴史上いつ頃から色無地が用いられたかと言うと、古来より染物の技術はあったとされることもあって、歴史的に明確な答えは出ていません。

しかし、歴史的には江戸時代の末期では「色無地に紋をいれたもの」が礼服の一つとして扱われるようになったと言われています。

紋付でなければ特に技巧のこらした衣服ではないので、日常的な着物という扱いであれば、もっと前の時代から用いられていたと考える方が自然でしょう。

色無地が礼服になった経緯

歴史上では普段着とされていたこともあるであろう色無地ですが、現代では訪問着や礼服として利用されることがあります。

これは大正時代になった頃、「紋付きの色無地は礼装」として扱われるようになったためであり、現代で言うところの「振袖」「留袖」と同格だと言われています。

なぜそのような歴史を辿ったのか詳細は明かされていませんが、一つには様々な場面で利用しやすいという利便性の高さがあると考えられています。

色無地と帯の組み合わせを変えることで、慶弔の両方から普段着まで幅広く使うことが可能です。

また、歴史的偉人がたしなむイメージのある茶道ですが、明治時代頃になると「女性のたしなみの一つ」になりました。

茶をたしなむ場面で華美な装いは不適切という考え方に基づき、色無地が推奨されたことも影響しているでしょう。

色無地に「紋」を付けると格が変わる?

なお、色無地と似たような和服もあるので、あまり親しみのない方は注意した方がよいでしょう。

色無地が庶民の間に流通していく歴史の傍らで、同時期に「江戸小紋」と呼ばれる着物が大衆化しました。

元々は大名が着る衣服の柄でしたが、お洒落であったことから歴史の流れと共に庶民も同じ柄を取り入れるようになったのです。

この江戸小紋は細かな模様になっていますが、遠くから見ると色無地のように見えるという特徴があります。

このため、詳しくない人にとっては色無地も江戸小紋も同じように見えてしまうかもしれません。

また、素材における違いもあり、紬(つむぎ)で作ったものは厳密には略式、縮緬や綸子(りんず)で作ったものが礼装であるとする考え方があります。

歴史や経緯によって細かな違いがある点には注意した方が良いでしょう。

色無地
色無地

色無地の仕立て方について

着物の種類の一つである色無地は様々なシーンで着る事ができます。

どのような仕立て方や着方があるのでしょうか?ご紹介いたします。

色無地の着用シーン

色無地は黒以外の一色で染められた着物を指します。

紋の数や仕立て方により準礼装としても略礼装としても用いる事ができ、無紋の訪問着や付け下げよりも格調が高くなります。

普段着として楽しむなら無紋の色無地が良いでしょう。

一色染めなので帯の柄や小物使いでイメージが大きく変わり、年配の方から若い方まで仕立て方一つで幅広い年齢層で楽しむ事ができます。

着物がシンプルな色使いの分帯が良く映えるので、手持ちの帯に合わせて着物を選ぶ楽しみもあります。

色無地は色や地紋、仕立て方によっては葬儀や法事でも着られます。

慶事から訪問着、喪服としても使える色無地は万能な着物なのです。

色無地の種類

色無地は仕立て方により格調が変わってきます。

最も格が高いのは五つ紋付きで次いで三つ紋、一つ紋となります。

一般的な改まった場では一つ紋で十分でしょう。

無紋の色無地は普段着や外出着に使えます。

慶事や弔事にも着用可能ですが、色や仕立て方によっては選び方に注意が必要です。

慶事は華やかな場なので、地味な色のものより明るい色が多く用いられます。

逆に弔事では明るい色は慎み、暗めの色が選ばれます。

手持ちの色無地を染め直す際は用途によって仕立て方も変わる事を覚えておきましょう。

色無地は地紋のないものとあるものに大別されます。

慶弔共に使いやすいのはグレーや紫などの渋めの色に波紋、雲取りの地紋があしらわれたものになります。

色無地のコーディネート

色無地は仕立て方一つで礼装としてもカジュアルとしても着用可能な、着回しの利く着物です。

ピンクやイエローなどの暖色系でまとめる場合、反対色であるブルーなどの帯揚げを使う事でぐっと引き締まった印象になります。

また刺繍の半襟を合わせる事で着物と半襟の両方が引き立ちます。

反対に寒色系でまとめると粋や品を演出できます。

淡い色の色無地を選べば柔らかさが出せ、結婚式や入学式にもふさわしい装いになるので仕立て方を選ぶ事が大切です。

色無地は仕立て方によりイメージがぐっと変わり、遊び心一つで季節や若々しさを表現できます。

足袋や帯、帯締めなどで自分らしくコーディネートしてみるのも楽しいでしょう。

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