ざざんざ織
ざざんざ織

ざざんざ織の特徴

ざざんざ織は、紬の一種で静岡県浜松市の平尾実氏が柳宗悦の提唱した民芸運動に共鳴して完成に至った織物です。

ざざんざは「颯々」とも書き、松風の音を表現したものです。

ざざんざ織の最大の特徴は、1つの繭に2つの蛹が入った玉繭を使い、手で紡いだ玉糸を紬糸の4倍の太さに撚り合せて手機手織であるため手織りのもつあたたかな風合いがあります。

染色は大変手間がかかる草木染です。

染料にはやまももや茜などの植物を使用し、灰汁などの媒染剤で色合いを調整しています。

現在ざざんざ織は、手織りのためにたいへん生産量が少ないうえ需要も高いために貴重な紬の1つとされています。