独自の文化が魅力的、東京都西荻窪
東京都西荻窪は1970年まで使用されていた東京都杉並区の旧地名です。
しかし現在でも西荻窪駅があることから、汎称地名として使用されています。
西荻とも呼ばれるこのエリアはJR中央線の西荻窪駅を中心に北側は都道113号と善福寺川まで、南は五日市街道までの範囲です。
西荻窪には高いビルは無く、個人商店が多いことから個性的な街並みを感じることができます。
人と人とのつながりを大切にした小さい商店が多く、独自のカラーを感じられます。
また、23区内にありながら自然が豊富で、落ち着きのあるエリアともいえるでしょう。
人気のある吉祥寺と都心に近い繁華街である荻窪タウンに挟まれた土地であることで、独自の文化が発展しています。
西荻窪には美容院が多く、格安でカットを行うお店から高級なサロンまでさまざまです。
洋食屋やパン屋も多いことで知られ、グルメな街であるとも言えるでしょう。
アンティークを扱うお店も多く、古着や家電から本格的なフランスのアンティークや昭和レトロ雑貨などさまざまな骨董品に出会うこともできます。
さらに西荻窪には着物の買取を行うお店も多くあります。
古い着物はアンティークとして扱うこともできますが、着物の価値が分かる買取業者に相談するのがいいでしょう。
本当の価値が分かる買取業者であば、高値で買取をしてくれます。
付け下げってこんな着物
付け下げというのは未婚、既婚を問わずに着ることができる着物です。
準礼装に近く訪問着とほぼ同格であると言われています。
紋が入ればさらに格が上がり、改まった席にも着用できます。
しかし紋入であると街着としてはふさわしくありませんので注意が必要です。
付け下げは友人の結婚披露宴やパーティー、クラス会や茶会、観劇といった少し改まった場やお出かけにぴったりです。
柄付けが簡単なものであれば重い印象を与えませんので街着としても使用できます。
付け下げの特徴は反物の状態で柄付けが行われることです。
柄は着た時にすべてが上を向くように描かれます。
付け下げと訪問着はよく似ていると言われがちですが、裁ち目には柄が渡らない柄行きであることから、訪問着よりも簡単な着物として扱われることもあります。
しかし、現在では訪問着と変わらないようなものも見られています。
また、付け下げの柄付けには付け下げ小紋と呼ばれるものもあり、カジュアルに着られる着物です。
東京都西荻窪でも付け下げは人気があり、買取に出すことで高値で取引が行われています。
小紋は価値のある着物ですので、他人から譲り受けて保管に困っている場合になどは買取に出すことでその価値が活かされます。
付け下げで西荻窪のまち歩きを楽しもう
レトロな街並みが楽しめる東京都西荻窪は、着物のお出かけにも最適です。
西荻窪には個性的なカフェや商店がいくつもありますので、のんびり見て回るのにぴったりです。
カジュアルな付け下げであれば、西荻窪のまち歩きにも最適でしょう。
まず、西荻窪に着くと西荻窪案内所に行ってみるのがおすすめです。
西荻窪に関する本がたくさんあり、「西荻地図」も無料で手に入ります。
はじめに情報収集をしてまち歩きを始めることで、興味のあるお店を見逃すこともありません。
西荻窪を散歩していると、多くの喫茶店やカフェが目に入ります。
おなかがすいたら気になるお店に入り、腹ごしらえをするのもおすすめです。
西荻窪には、庶民的なお店も多くリーズナブルな値段でおなかを満たすとこもできます。
さらにアートが好きな人にはギャラリーに立ち寄り、その時々の展示を楽しむのもいいでしょう。
着物であればギャラリーでも気兼ねなく入ることができます。
さらに歩いて坂の上けやき公園にも行ってみましょう。
ここでは宮崎駿の代表作である「となりのトトロ」に出てくる大木のモデルになった木が見られます。
自然の息遣いを感じられる大木からは、エネルギーをたくさん受け取ることもできるでしょう。
のんびりと着物で楽しむ善福寺公園
東京都西荻窪には「善福寺公園」もあり、着物でゆっくりと散歩をするのには気持ちのいい公園です。
善福寺公園は8,622.03平方メートルの広さがあり、その敷地面積の約半分は二つの池でできています。
善福寺池が中心となり、非常に澄んだ池の水は、かつて神田上水の補助水源として使用されていました。
湧水も多いことから武蔵野三大湧水池のひとつでもあります。
春には桜の下で花見が楽しめ、初夏には木々が緑色に輝きます。
また、秋には紅葉の下で野外アートのイベントも開催されています。
さらに大きな園内はジョギングコースとしても楽しめます。
ジャングルジムなどの遊具もありますので、大人だけでなく子どもたちにも楽しい公園です。
善福寺公園のシンボル的存在でもある池ではボートの貸し出しもあります。
手漕ぎボートの他にもペダルを踏んで進むスワンボートもありますので、着物を着ていてもボートが楽しめます。
水連の咲く池でのボートは優雅であり、ロマンティックな雰囲気も味わえるでしょう。
池のほとりのベンチで本を読み、リラックスしたひと時を楽しむのもおすすめです。
鳥のさえずりの心地よいメロディーに耳を傾けながら安らぎの時間を過ごすことができます。