盛岡
盛岡駅

着物通からも注目される岩手県盛岡市

岩手県盛岡市は、約30万人の人口を持つ東北の城下町です。

この岩手県盛岡市に城が築かれたのは、遥か昔、平安時代と言われています。

坂上田村麻呂が建てたと言われる志波城の跡は、平安時代の歴史を知る貴重な史跡の1つです。

その後も藤原氏や南部氏などが岩手県盛岡市を舞台に活躍し、歴史的な逸話が数多く残る街となっています。

市内には数え切れないほどの観光名所があり、岩手県盛岡市は東北の一大観光地としても注目されています。

城跡等の史跡はもちろん、文学やアートに親しめるような施設が多く、観光地でありながらも住みよい環境が築かれているのが特徴です。

このような岩手県盛岡市は、織物などの伝統産業が盛んなことでも知られています。

幕府に献上されていたな高級織物も産出されており、着物が好きな方にとっても興味を惹かれる街なのではないでしょうか。

着物は、時代を経てもその価値が評価されます。

日本の着物は、外国人からも一目置かれる質の高い衣裳であり、良い品であれば経過した年数に関わらず高値で買取が行われます。

時代を経るごとに価値を増す骨董品のような和服も中にはありますので、古いからといって買取査定を躊躇されることはないのです。

武家の衣裳として活用されていた南部古代型染や紫根染

南部古代型染
南部古代型染

武家が特に好んだとされているのが、岩手県盛岡市で生産されていた南部古代型染です。

南部古代型染は、代々南部藩に染物を献上してきた染師によって考案されました。

武士の裃や女性達の小袖などにこの南部古代型染が用いられた歴史があり、岩手県盛岡市では現在でも当時のデザインを取り入れた着物や小物類の制作が行われています。

藩主の紋章である向鶴などは、南部古代型染を代表するデザインの1つ。

向鶴は、鶴を菱型に配した武家好みの少し渋いデザインです。

また、千鳥をイメージしたとされる千羽千鳥のデザインも有名です。

紫根染も、岩手県盛岡市に代々受け継がれてきた伝統工芸品。

紫根染のような紫色の着物は、かつては身分の高い人物のみに許されていました。

江戸時代に入っても、紫根染の着物は大変高価であったため、半ば憧れの衣裳だったと言えます。

独特の紫色は、紫根と呼ばれる植物から抽出されます。

岩手県盛岡市で栽培されていた南部紫根は非常に質が高く、幕府への献上品としても利用されてきました。

品の良い紫色が出るため、当時の将軍からも一目置かれていたのが南部紫根です。

こういった地域に伝わる着物をお持ちの方は、物は試しのつもりで買取査定を受けてみてはいかがでしょうか。

歴史的な逸話のある品は、高く評価される可能性があります。

和服で巡ってみたい盛岡城跡公園

岩手県盛岡市の盛岡城跡公園などは、着物がベストマッチする観光名所です。

お城の敷地の中は自然が豊富で、ゆっくりと散歩を楽しむのにも最適なスポット。

樹齢を経た樹木の中を散策するだけでも、リフレッシュができます。

こちらの公園は、美しい石垣が残ることでも有名。

本丸、二の丸、三の丸のそれぞれの石垣に個性があり、じっくりと石の配し方を見比べてみるのもお城巡りの楽しみの1つ。

城内の地図を手に入れて、お城の生活をイメージしながら歩いてみましょう。

紅葉のシーズンには、モミジを観察するツアーも開催されています。

こういったツアーでは、インストラクターから城内の植物についてのレクチャーが受けられます。

お城の敷地の中に佇むのが、もりおか歴史文化館。

こちらの施設ではテーマに沿った展覧会や歴史講座、昔話の会などが行われています。

盛岡弁で昔話が語られることもあるので、お気に入りの着物に龍村晋の少しノスタルジックなデザインの帯を締めて出かけてみましょう。

歩き疲れたら、館内のカフェで一休みができます。

上生菓子と抹茶のセットなどがあり、和スイーツが好きな方にピッタリのメニューが用意されています。

営業時間が季節によって変わるので、あらかじめラストオーダーの時間を確認しておくと確実です。

粋な和装で、もりおか啄木・賢治青春館の洋風建築を楽しもう

かつての銀行の建物を利用しているのが、岩手県盛岡市のもりおか啄木・賢治青春館です。

南部古代型染の着物などは、こういったミュージアムを訪れるときにも気負わずに身につけられます。

龍村晋の帯を合わせて、粋なスタイルに仕上げてみるのもおすすめです。

明治時代に建設されたもりおか啄木・賢治青春館の建物には、洋風のデザインが多く取り入れられています。

実際に業務に使用されていた部屋をそのままミュージアムとしてアレンジしているため、各部屋には当時の銀行の雰囲気が残ります。

例えば、石川啄木や宮沢賢治の軌跡を紹介している展示室は、元は銀行の営業室として使われていた部屋。

こちらの施設を訪れたら、テーマパークのような不思議な体験ができる金庫室にもぜひ入ってみましょう。

展示ホールでは、クラシックコンサートをはじめいろいろなイベントが開催されます。

着物は、このようなコンサートに出かけるときにも最適なコスチュームになってくれます。

一通り館内を巡ったら、ミュージアムショップや喫茶室を利用してみては。

館内の喫茶室では、挽きたての豆を使ったコーヒーが楽しめます。

香り高いコーヒーとお好みのスイーツで一休みすれば、再びエネルギーがチャージできるでしょう。