東京のベッドタウン、東京都羽村市

東京都羽村市は、東京都の多摩市域西部に位置しています。

東京都の市の中では最も人口が少なく、面積においても9.91平方キロメートルと、全国の市においても7番目に小さい市です。

玉川中上流左岸に広がり、西と北には青梅市、東に西多摩郡瑞穂町、南には福生市とあきる野市に接しています。

近代以降に養蚕がさかんな農村でしたが、高度経済成長期以降には自動車校が誘致され、1966年には日本住宅公団により青梅市にまたがる西東京工業団地が造成されました。

そのことから人口は増加し、東京のベッドタウンとして機能しています。

東京都羽村市には数多くの考古遺跡が分布し、縄文時代中期の山根坂上遺跡をはじめとする中期集落遺跡が見られます。

古墳時代後期の遺物も少しながら見られ、歴史が刻み続けられてきた土地であると言えるでしょう。

歴史の残る東京都羽村市では着物が好きな人も多く、家族の遺品から着物が出てくるケースも見られています。

価値がある着物であっても、保管が難しいと考える人も多く、売却を希望している人もいるでしょう。

そういった場合には、着物買取業者に相談するのがおすすめです。

着物の価値が分かる専門の業者に依頼することで、正しい価格で買取が行われます。

人間国宝福田喜重と福田喜三郎

日本の刺繍家であり、重要無形文化保持者でもある福田喜重は、刺繍の世界においてただ一人の人間国宝です。

1932年に京都に生まれた福田喜重は、父である刺繍家の福田喜三郎のもと、刺繍家の道を志します。

喜三郎の厳しい指導により本格的な伝統技術を習得した喜重は、主に和服に刺繍を施しています。

一越縮緬や綸子地といった生地を使用し、微妙なグラデーションや細かい作業を巧みに使うことで繊細で流れるような曲線を生み出します。

福田喜重の作品には奥行きがあると評判で、多くの人の心を魅了しています。

鮮やかな色彩と、静けさを感じさせる情緒ある刺繍を生み出す彼の作品には、下前のおくみに喜三郎の落款が押されていることでも有名です。

喜重の作品でありながらも、喜三郎の落款を推す理由には、師であり実の父でもある喜三郎に対する敬意が表されていると言われています。

国宝級の刺繍が施される喜重の作品は東京都羽村市でも非常に人気であるため、高値での買取が可能です。

高齢などで買取業者に着物を持ち込めないといった場合には出張サービスを利用するのがいいでしょう。

連絡から最短で30分で買取の訪問が可能な業者もありますので、利用してみるのがおすすめです。

着物で東京都の文化財「まいまいず井戸」を見に行こう

人間国宝である福田喜重の作品であり、福田喜三郎の落款が押されている着物は、着てこそ価値があるものであると言えるでしょう。

そういった着物を着る場合には、風情のある場所へ出かけてみるのがおすすめです。

東京都羽村市であれば「まいまいず井戸」が着物でのお出かけにはぴったりです。

まいまいず井戸は羽村駅東口前の「五ノ神社」にあります。

鎌倉時代に掘られた井戸であり、地表面をすり鉢状に掘り下げてあるのが特徴です。

すり鉢の内側部分にはらせん状の小径が設けられ、ここを通って地表面から底部の井戸に向かいます。

真上から見ることで、まいまいとも呼ばれるかたつむりのカラ状の形をしていることから、この名がつけられました。

ユニークな形をした井戸が掘られた背景には地質学が関係しています。

羽村市では地下水脈までの距離が長いため、他の地域に比べて深い井戸を掘る必要がありますが、脆い地層であるために垂直に井戸を掘ることができませんでした。

そのため、一旦地表面からすり鉢状に掘り下げ、そこから垂直に井戸を掘ることで地下水脈に至る手法が採用されています。

東京都の文化財にも指定されている「まいまいず井戸」は非常に趣があるため、着物でのお出かけに最適であると言えるでしょう。

着物で「羽村市動物公園」もおすすめ!

東京都羽村市にはアットホームな雰囲気が人気の「羽村市動物公園」があります。

これは1978年に日本で初の町営動物園として誕生した動物園です。

動物と童話がテーマにした展示もありますので、着物で行ってみるのがおすすめです。

園内では「三匹の仔豚」や「さるかに合戦」といった昔話や童話がモチーフとされたさまざまな展示が楽しめます。

また、「ヤギさんの童話ランド」や「ブタさんの童話ランド」ではシバヤギとミニブタへのエサやりも体験が可能です。

入口をはいって左に曲がると、レッサーパンダが愛らしい姿を見せてくれるのも人気です。

このレッサーパンダはウエルカムレッサーパンダと呼ばれ、まず初めの写真スポットでもあります。

また「どきどきハンズオン」ではヒヨコやモルモットに触ることもでき、動物たちと触れ合える動物園として人気があります。

ハンズオンのエリアとモルモット部屋には橋がかけられ、その橋をモルモットが渡るのも見られます。

その姿は非常にかわいらしく、モルモットの大行進と呼ばれ、見る人を楽しませてくれます。

他にも「サバンナ園」ではキリンやシマウマ、ペリカンなどが混合飼育されており、動物たちの暮らしぶりを見ることができます。

のどかな園内をのんびり散歩するだけでも楽しめるため、着物でも楽しめる動物園です。

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